私立暇人大学.ac

暇な私立文系大学生のブログ。

横浜帰り

 最近高校の同期が次々とブログを開設しだした。私は一種の4月病なのかもしれないと密かに思っているが、日記やその時の自分が感じたことを書き残しておくことは案外大切なことなのかもしれない。私も意識の高い学生らしく自身の意見を述べていくべきなのではないかと思い、この度ブログを開設した。

 

というのは勿論嘘だ。

 

 小学生から中学生に至る間、私はブログを書いていた。自身の日記、私自身が書いたイラストなどが主な内容であった。ブログを経由して得た友人たちの間でバトン(ブログ内で指定された人が決まった内容の質問等に答えて、また次の人を指名する)を回していたことを良く覚えている。

 

 同期たちがブログを開設していくのを眺めていた私はこのことを思い出していた。そういえばすっかり記憶の彼方であるがあのブログはどうなったのだろうと思い、久々にアメーバブログにログインした。消去も退会もされず、最終更新日から4年と数か月経た私のブログ。そこに残っていたのは私の黒歴史の山であった。

 

 お世辞にも上手だとは言えないが、誰かが褒めてくれるのを待っているかのような自信ありげなイラスト、心の底から誰の得にもならないような私の小さな日常(テストが終わっただとか、雨で滑って転んだだとか)、ネットの海にどっぷり浸かったような口調、無駄なハイテンション、挟まれる自慢と自虐。挙げ連ねればきりがないが総じて言えるのは痛々しさ。

 

 のたうちまわりたくなる。一生誰にも見せたくない。これを誰かに読まれたらと思うと日の下を歩けなくなるという感情が溢れかえる。消えない傷が私の心に残った。

 

 と同時にどことなくノスタルジーも感じた。もう戻らないあの時の無邪気さ。私の進む道は光で満ちていると疑わない自信。今の私にはもうない。

 

 強烈な感情体験だった。

 

 今の私にはあって、未来の私にはないものもあるのかもしれない。何か残さなきゃいけないような気がする。

 

 そんな気持ちで今回誰の毒にも薬にもならなそうなブログを開設した。

 

 数年後、このブログを見て、いい感じに恥ずかしくなりたいものである。