私立暇人大学.ac

暇な私立文系大学生のブログ。

文を書くということ

文って書くの、難しくないか?

 

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早いもので3月も下旬になり、暇すぎて散財してしまうので早く終われとも思っていた春休みは残すところあと10日ほどだ。2ヶ月ぶりに更新している私は眠れない夜を過ごしている。いや空が白んでいる。もうほぼ朝。みんなおはよう。

私は文を書くという行為が苦手だ。この苦手意識の原因は私が小学生の頃にまで遡る。

(この話は結構散々周囲に喋っているのでご存知の方もいるかもしれない)

国語の宿題を出された。感想文だった。なんの感想文を書くかと思えば「ありの行列」。小説じゃない、説明文だ。蟻が餌を見つけた時、お尻から特殊な液を出しながら帰ることで仲間がそれをたどって餌にたどり着き、アリが行列をなす、といった説明文だったと思う。言ってしまえばそれだけだ。

感想と言ったらへーそうなんだ、だろ。それ以外あるのか。自分の中に雑学が1つ増えた程度の気持ちをどうやったら作文ノート2ページ分まで膨らませられるんだ。

宿題なので出すしかない。アリって賢い、勉強になった、すごいと思った。そんなことをぶつ切りに書き連ね、ひたすらマスを埋めた。

返却されたノートには赤いインクで二重丸が書かれていた。周囲の人間のノートは軒並み花マルだった。

最悪なことにこの感想文、発表の時間まであった。みんな次々手を挙げて発表していく。これはやばいと思った。私の存在はどうか忘れてくれと縮こまっていたら残り数人といったところで教師がもう発表していない子はいないねと発表を打ち切った。子供でもわかることがある。あの教師は作文の出来が悪い児童がまだ発表していなかったことを絶対に把握していた。間違いない。

学年40人の田舎の公立小学校で周囲に強烈な劣等感を覚えたのはこれが初めてだったね。

というわけで私は些か作文というものにトラウマを抱えているのだ。

こうしてブログを書くことで日々リハビリに励んでいるが、私の座右の銘は「楽に楽しく頑張らない」。そもそも文を書こうと思う気持ちがあんまり湧かないから結果は芳しくない。

書いてるうちに思考がズレていく、何を書こうと思っていたか忘れる、途中で飽きるからシメが雑。一本筋通った文が書ける人が羨ましい。

終わりが雑だと文章は急にチープになる。

 

最近、「大泉エッセイ」という本を読んだ。タイトルからわかる通り大泉洋が仕事で16年間書き溜めたエッセイを纏めたものであるのだが、これがなかなか大泉洋という人間の人となりが文に滲み出ていて面白い。やけに楽しげに文を書いている。

どんな楽しい状況で書いてるのかと思ったら締め切り直前の飛行機の中だとか、締め切り直前のホテルの中だとかなかなかに追い詰められた状況が多いようだった。

私も字数制限と締め切りを設けてみようか、とも思ったが設けた結果が上述の通りなので難しいもんだ。

それからエッセイの中には絵日記風のものもあった。味のあるイイ絵だった。イイなぁと感化されたので今回から一枚さらっと書いて載せていこうと思う。